スポンサーサイト

.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Tokyo Moonshiner

.24 2011 詩篇 comment(4) trackback(0)

こうしてトーキョーは再びブレードランナーの舞台となった。我々はもうひとりのデッカードとなり、それぞれのレイチェルと共にエレベーターに向かい、ゆっくりとその扉を閉めるのだ。



2.jpg



註釈:今の東京に棲むということは最高にパンクだ。しかし、別にクールというわけではないと思うね。じゃ、そういうことで。


スポンサーサイト

鬼火

.26 2010 詩篇 comment(1) trackback(0)


救済も、希望も


燃えないゴミの日に
捨ててしまいましたから


逃げようとしても
行くあてがありません


食料もありません


旅費もありません


ここで立ち腐れするのを、待つだけです


しかし、いずれは腐る体だというのに


どうしてこんなに憂鬱なのでしょうか
どうしてこんなに悲しいのでしょうか


成就の遅延だけが
わずかな生きる糧だとしても


己への異義申し立てだけが
ひそかな情熱の証だとしても


このままでは終わり無きものへの
おろかしい敗北だけが


眼の前に横たわっているだけです


友よ。証拠の不在を
たったひとつの贖罪にして


辿り着けない結論を目指して
共に肩を並べて


ふたりだけの旅をするはずでしたが


孤独の報酬に眼がくらんだ私は
一瞬先の異臭に気づくのが遅れたために


腐敗する時間の罠に
はまってしまったのです


いまはただ、いつものように


午前11時半の陶酔を待ちながら


ここで生き腐れするのを、待つだけなのです




IMG_cat2987.jpg




註釈:取り消された夏と失われた永遠のあいだで、うらぎりものの賢人が、おしゃべりな淫乱女を追いはらい、忠義なおろかものたちの純潔と禁欲を称賛したものだから、世間はいまや腐臭をはなつ憎悪に満たされつつあるのですが、そこへ、ずるがしこいぼくたちの救世主がやってきて、「どこかになにかがあるのかもしれないけど、どうせそれはぼくたちのものじゃないんだ!」などと言い放ち、突然ご登場あそばした<泣き男>たちを従えて、歌舞音曲による見事な愁嘆場をご披露してくださったという次第。もはや全ての行為は、すでに舞台の外で演じ切られてしまったようですね。さて、かくなるうえは、ぼくも<泣き男>の仮面を被って、拙い踊りのひとつでも披露することにいたしましょう。


From here to enptiness

.26 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


どこまでもつづく蒼い空は、あれは永遠なんてどこにも無いのよと教えてくれていたのですね。海と太陽が交合する夕方の光景は、あれは永遠などではなくてただのありふれた過去の再演だったのですね。なんてことでしょう。




IMG_AO1050.jpg




註釈:洪水のはじまる時に向けて箱船を造ろうとしたのですが、ぼくの船は簿記のひとつもできぬ空気頭のおかげで破綻してしまい、一度も浮かぶことなく無惨に崩落したのでした。いずれにせよ、つぎはぎだらけの箱船に乗りこんだとしても行く末は知れたものだったのかもしれません。そして洪水のあとには、無慈悲な露をしたたらせながら、能天気な花が群れをなして咲き誇るのでしょうか。


Moonshine

.26 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


太陽と鉄。月とコンクリート。懐かしい場所で夢を食むだけ。




IMG_yume3039.jpg




註釈:瓜南直子画伯からお褒めの言葉をいただいたので、このツイートを詩としてアップすることにいたしました。思えば十数年も前の話。猛暑の夏の東京を、夜となく昼となく、何の希望も無くうろついていた頃にふと浮かんだ呟きではありました。今とて、米粒ほどの希望が生まれたという訳でもないのですが。





氏のブログはこちらです→<瓜南直子のブログ>http://kanannaoko.seesaa.net/

.23 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


パリの舗道で転んだところが、


バルセロナのバルで紫色の痣になって、


そこから夜毎オリーブの枯れ木めいた魔女の腕が、


無音のままに、ねーねーねーと伸びあがり、


窓の硝子をねじくれた爪でコツコツコツと叩いては、


北の空を指差してうるさいものだから、


ぼくは今夜もホテルの小部屋をぬけだして、


廊下の突きあたりのうすぐらいアーカイブに置かれた、


アフリカ産の箪笥の引出しに頭を突っ込んでは、


そこから見える南半球の夜空に瞬きをしながら、


ついでにムリムリっと軋んだ音をたてながら、


上半身の全てを箪笥のなかに投げ出すべく


献身的な努力を重ねるのだが、


いつも腰まで入ったところで、


夜勤のボーイに発見されては引っ張りだされるのが常で、


いつものように照れ隠しと、


それとむろんのこと他言無用の口封じのために、


自称俳優志望のボーイを連れて地下1階の酒場まで降りて、


ふたりして林檎のブランデーを1本飲み干すのが最近の夜の習慣でね。


ああ、それにしても傷が疼いてならないのだが、


ああ、だからぼくは、ホテルの外の夜の闇に降りていって、


あのミラ邸の裏にある調子外れのビルの喧噪に紛れ込み、


会員制のエレベーターの鍵を使って屋上まであがりこみ、


夏場だけの即席のプールの表層に身をまかせて、


ただゆらりゆらりと揺れていたいと切に願うのだ。


そうすれば、


傷の傷みのことなど忘れてしまうさ。


魔女の腕のことなど忘れてしまうさ。


おんなの躯の仕組みのことも忘れてしまうさ。


あとは朝まで路上を徘徊するための薬だけ、


何とかくすねちまえばそれでいいんだ。


そんなのは簡単だ。


クロークのなかのコートというコートの、


ポケットに手をつっこめば手に入るのだから。


そしてぼくは発情期を失った若き白豹になって、


街へと降りていくんだ。


そして、街から谷へと、降りていくんだ。


細い谷を横切ろうとしたら、


象皮病の感染源の疑いで市長から火を付けられた小屋が燻っていた。


なかからはレンブラントの絵が燃える匂いがした。


この夜明けの風景は誰にも渡さないと決めた。


しかし誰が欲しがるというのだ、こんなもの。


やっぱり欲しけりゃくれてやることにしたよ。




IMG_KIZU3409.jpg


What game shall we play today?

.20 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


道など何処にもありはしない。

蛇行しながら、触れる。それから

ほんのひととき結ばれて

いつかほどけて空になるだけ。




それが道だと言う奴もいる。

路上の花よ。仮構の赤よ。サテンの夜は

殺生に向いている。だから、ぼくは浜辺で

蜃気楼と鬼火の響宴に熱狂する君を見てる。




ぼくのゼニアのサマー・スーツにくるまり

裸足で海辺を散歩する君。硝子で切った踵の傷。

少女の血は、どす黒く、15才にしては甘い。

渚で傷を洗い、その脚で、ひと働きしてみろよ。




IMG_1045+.jpg




註釈:このつづきを書こうかとも思いましたが、うまく言葉が交合いたしません。この詩については、ひとまず中断という遊戯に耽ることにいたしましょう。


ルシファー・ライジング

.19 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


ロンドン橋、堕ちた。

ホワイトハウス、堕ちた。

凱旋門、冷笑。

天安門、林檎飴の即売会。

皇居、稲穂の点検。


自由の女神、くすくす笑い。


不自由の女神、一人目、

眼帯をした女神、あかんべー。


不自由の女神、二人目、

利腕を吊るした女神、

中指たてて、ファックユー。


不自由の女神、三人目、

XXXがXXXXな女神、

XXXしながら、ウソみたいにXXXX。


不自由の女神、四人目、

なんとフタナリの女神、

ひとりっきりでアクロバティックなメイクラブ。


ルシファー、上昇。

キプリングも、上昇。

ウェルズなんて、急上昇。

アンチ・キリスト、売り逃げの様子見。

メシア、ヤーフェに借金の申し込み、石もて追われる。


おなじみヤクの売人、

アンフェタミンの品不足の責任を取らされて、

鞭打ちの刑のところだったが、

天使がコヨーテの遠吠えに聞き惚れている間に逃走。


そして私は愚か者。


いまやスカンピンだ。


貯金も思考もすっからかんだ。


いや、私が愚か者である事など、

市場は既に折り込みずみであったのだが、

その予想を遥かに上回る愚か者ぶりであったため、

さらなる下方修正を余儀なくされたという次第だ。


今や株価は一向に下げ止まらず、

「もう底を打ったから後は上がるだけです」という、

私の個人的諮問機関からの答申が、

からっぽの執務室に空しく響いている。




IMG_rise1258.jpg


 HOME 

プロフィール

ashzashwash

Author:ashzashwash
桑原義江。男性。Ash。あるいはy<kと名乗った事もある。あるジャズ・レーベルのマネジメント・オフィスに勤務。その傍ら知人の紹介で、ファッションビルの広告媒体や某音楽系出版社の女性雑誌にアート関係の記事を書かせて頂き、その稿料で貧困生活を糊塗する日々が続く。或る日の朝、出勤のため恵比寿の坂道を下っている時に何もかもが嫌になり、地下鉄丸の内線日比谷駅のホームのベンチに蒼白な顔色で座っている姿を学生時代からの友人が見かけたのを最後に、東京23区内から失踪。赤坂のオフィスのデスクの上に残された遺留品は、デルヴォーの画集、カランダッシュの青いボールペン、それからビル・ラズウェルのライブのデモテープ、以上の三点であった。その後、アムステルダムの娼婦街でよく似た横顔の女衒を見かけたという報道もあったが、本人が非公式に否定。現在に至る。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。