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生き残るためのレッスン

.23 2010 詩篇 comment(5) trackback(0)


きみと。

あいつらとの
ひそひそ話が

ぼくを苦しめる。

いつのまにか
世界のいたる処に
無数の洞窟が穿たれて

その洞窟の全てに
思わせぶりに微笑む
きみが遍在している。

きみは誰かと
恋愛の話をしている。

きみは誰かと
映画の話をしている。

きみは誰かと
戦争の話をしている。

きみは誰かと
南の島の話をしている。

きみは誰かと
ぼくの話をしている。

きみは誰とも
ぼくの話をしていない。

きみと。

あらゆる男との
ひそひそ話が

ぼくを苦しめる。

きみと。

あらゆる女との
ひそひそ話が

ぼくを苦しめる。

宇宙の始まりが
ビッグバンだなんて
承服しがたい話だ。

宇宙の始まりは
ひそひそ話だ。

決まりきった話じゃないか。

そして

宇宙の終わりは
くすくす笑いだ。

分かりきった話じゃないか。





0714.jpg





この寂れた酒場にたちこめた紫煙の奥から、ビル・ブライアントのゴスペル・ピアノが聴こえきやがる。くそう、朝っぱらから、ギネスとドラフトのハーフ&ハーフが飲みたくなってきた。いいや、もっとキックが欲しいから、ラガーブリンをストレートで呷ろうか。それからカウンターに頭を打ち付けて、気絶したふりをして眠るのさ。そうでもしないと眠れないんでね。よかったらこのお気に入りのカウンターに、おれのネームプレートを飾ってくれよ。真鍮で出来たヤツだぜ。毎日ピカピカに磨いてくれよ。俺が死んだあとも。店が開く前の最初の儀式に、おれのネームプレートをピカピカに磨いて、たっぷりとスコッチを注いだタンブラーをここに置いてくれよ。頼んだぜ。他には何にも望みなんてないから。


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プロフィール

ashzashwash

Author:ashzashwash
桑原義江。男性。Ash。あるいはy<kと名乗った事もある。あるジャズ・レーベルのマネジメント・オフィスに勤務。その傍ら知人の紹介で、ファッションビルの広告媒体や某音楽系出版社の女性雑誌にアート関係の記事を書かせて頂き、その稿料で貧困生活を糊塗する日々が続く。或る日の朝、出勤のため恵比寿の坂道を下っている時に何もかもが嫌になり、地下鉄丸の内線日比谷駅のホームのベンチに蒼白な顔色で座っている姿を学生時代からの友人が見かけたのを最後に、東京23区内から失踪。赤坂のオフィスのデスクの上に残された遺留品は、デルヴォーの画集、カランダッシュの青いボールペン、それからビル・ラズウェルのライブのデモテープ、以上の三点であった。その後、アムステルダムの娼婦街でよく似た横顔の女衒を見かけたという報道もあったが、本人が非公式に否定。現在に至る。

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