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名前のないものに名前をつける

.03 2010 定型詩 comment(0) trackback(0)


書くことも、書かないことも、日々の泡、無為を購う名前なき夢。


そう呟いたあとは舗道の石を千まで数えてみる。それから、おもむろに永遠を切り刻み、それから、時間の不在を高らかに宣言し、それから、書くという非人格的な冒険が始まるのです。





0710#1





註釈:永遠に時間があるということは、全てを忘れるということですね。無限を記憶に納めることは不可能ですから。そんな使命を受けて、世界の記憶を消去してまわる孤独な影がひとり。それが不死の人。あるいはそれは、スケープゴートの首を求める、長い黒髪の少女の姿をしているかもしれません。


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ashzashwash

Author:ashzashwash
桑原義江。男性。Ash。あるいはy<kと名乗った事もある。あるジャズ・レーベルのマネジメント・オフィスに勤務。その傍ら知人の紹介で、ファッションビルの広告媒体や某音楽系出版社の女性雑誌にアート関係の記事を書かせて頂き、その稿料で貧困生活を糊塗する日々が続く。或る日の朝、出勤のため恵比寿の坂道を下っている時に何もかもが嫌になり、地下鉄丸の内線日比谷駅のホームのベンチに蒼白な顔色で座っている姿を学生時代からの友人が見かけたのを最後に、東京23区内から失踪。赤坂のオフィスのデスクの上に残された遺留品は、デルヴォーの画集、カランダッシュの青いボールペン、それからビル・ラズウェルのライブのデモテープ、以上の三点であった。その後、アムステルダムの娼婦街でよく似た横顔の女衒を見かけたという報道もあったが、本人が非公式に否定。現在に至る。

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