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Through Me the Index Cutting & Cutting

.18 2010 断章 comment(1) trackback(0)

ロザリンド・クラウスによれば、美術界においても<インデックス>という表層の病いはかなり進んでいるらしい。

写真を制作過程における主要な手段として用いるアーチストが増えているばかりではない。たとえば絵画においても写真的であることが追求されている。写真とは、作家のコードやサインを持たない無媒介性を最大の特徴とする装置だ。つまり対象と写真との間には何もない。写真に期待されているのは世界というアルバムの<インデックス>にすぎない。こうした無媒介性を追求する絵画とは何か。思うに、それは<オリジナリティの神話>への懐疑という次元を超えて、ある種の殉教者的な態度、あるいは共犯者的な行為、つまり、ある態度に対する無私的な献身を要求するものかもしれない。

Everythig is surface.
The surface is what is there
And nothig can exist except what is there.

これはアメリカの詩人、ジョン・アシュベリーの言葉。とにかく。すべては表層にすぎないし、表層はそこにあるだけ、そこに表層としてあるだけ。だから<深み>とか<情趣>とか<オリジナリティ>なんて幻想かもしれないし、そうじゃないかもしれないし、まあ、どうでもいいじゃないか。これからのことはこれからのことだ。どうせぼくの言葉は断片に過ぎないしね。





03.jpg





註釈はない。どうせぼくなど、やさぐれた断片にすぎない。断片は不揃いで、価値がなく、交換不可能で、だから市場で値がつかない。それがどうした。だから唯一無二の存在なのさ。ぼくは断片が大好きだ。因果を言い含めるには、わずかな暗示だけでいいのさ。それで十分だ。

それからぼくはざわめくものの気配をききつける。そのざわめくものは、目をそむけるしかない異形の顔をしているという。だからぼくは目をそむける。ざわめくものの顔に生えた剛毛が、ぼくの顔の近くで揺れてるっていうのに。ざわめくものの饐えた息づかいが、ぼくの頬をなぶってるっていうのに。ぼくは目をそむける。いつまでもこうして目をそむけている。

そのざわめくものの正体はいうまでもない。欲望という奴だ。欲望に魅せられた人間は、あの懐かしい「悪魔と契約した男」と同じ道を辿ることになる。契約するのか? ならばお前は破滅だ。契約しないのか? ならばお前は破滅だ。どちらを選んでも同じこと。悪魔と出会った瞬間に、ぼくはすでに破滅しているのだ。

comment

hemakovich
むしろインデックスの進行は偶像化と自己顕示の飽くなき欲求を相対化させる。

そのとき人は人とLove&Peaceという記号さえ必要なく分かり合える奇偶を得る。
2010.03.18 20:53

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ashzashwash

Author:ashzashwash
桑原義江。男性。Ash。あるいはy<kと名乗った事もある。あるジャズ・レーベルのマネジメント・オフィスに勤務。その傍ら知人の紹介で、ファッションビルの広告媒体や某音楽系出版社の女性雑誌にアート関係の記事を書かせて頂き、その稿料で貧困生活を糊塗する日々が続く。或る日の朝、出勤のため恵比寿の坂道を下っている時に何もかもが嫌になり、地下鉄丸の内線日比谷駅のホームのベンチに蒼白な顔色で座っている姿を学生時代からの友人が見かけたのを最後に、東京23区内から失踪。赤坂のオフィスのデスクの上に残された遺留品は、デルヴォーの画集、カランダッシュの青いボールペン、それからビル・ラズウェルのライブのデモテープ、以上の三点であった。その後、アムステルダムの娼婦街でよく似た横顔の女衒を見かけたという報道もあったが、本人が非公式に否定。現在に至る。

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