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生きているのどうかさえ訝しく思われるほど静かに生きて

.09 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


生きているのどうかさえ訝しく思われるほど静かに生きて、死んだのかどうかさえ訝しく思われるほど静かに死ぬ。そういう存在がぼくの理想でしたが、最近日本で頻出している非実在高齢者はまさにそのようにして存在しており、想像もしなかった形でぼくの理想を実現しているのでした。




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註釈:そして、何を呟くにしてもスケッチのようでありたいですね。そして、風景の一部のように生きていたいとも思うのです。


「L’あはれ ヌヴォ―」

.03 2010 詩篇 comment(4) trackback(0)


A podcast radio station "Poetry Garden" さんの所で、私の詩文「口に含んだ物を飲み干しながら」を朗読、および批評をしていただきました。よろしかったら覗いてみてください。

http://poetrygarden.seesaa.net/article/163615485.html


口に含んだ物を飲み干しながら

.29 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


怠惰な性格ゆえに掲載された作品を読み終えるのに時間がかかってしまいました。おくればせながらCPM5号の発刊を紹介させていただきます。
拙作「口に含んだ物を飲み干しながら」という詩も載っております。よろしかったら覗いてみてください。


The Contemporary Poetry Magazine CPM5号:
http://cpm.seesaa.net/article/158135551.html


口に含んだ物を飲み干しながら/ash
http://cpm.seesaa.net/article/156132314.html


未遂の森

.14 2010 詩篇 comment(2) trackback(0)


腐敗した林檎の匂い。思いださずにはいられない。林檎の花を髪にかざした少女。あの少女の棲む森には、生を未遂で終わらせることのできる秘密が隠されていて、その秘密をかつては知っていたのに、どうしても思い出せずに、いまはただゆっくりと夢を貪る少女の眠る姿が、死体のように横たわっているのです。





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註釈:いつしか人々は、後悔と期待からなる時間の罠に嵌り、虚偽と忘却からなる現実に導かれ、断定と矛盾からなる言葉の迷宮を彷徨い、過去を捏造しつつ、未来を剽窃する術を覚えて、死者と未だ生まれぬ子供との間で、生きている身振りをしながら生きていくのです。


おしゃれ泥棒

.04 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


世界変容の目眩こそが真実。そびえ立つ壁のようにみえる現実など、慌てふためいて仕立てあげられた稚拙な書割に過ぎない。ぼくたちは、途方もなくどうでもいいことの現場に、たまたま居あわせているだけなのさ。だからぼくは、吃音の獣たちの目眩と対峙しながら、どうにかしてくれ、さもなきゃほっといてくれ、と呟いているのさ。



それから。吃音の獣たちが路地裏に吐きすてる目眩の氾濫のさなかに、ねじくれた愛の結晶めいた準宝石のかけらを愛でるふりをしながら、その目眩をひとつぐらいかすめ取ってもわかるまい。もうひとつぐらいかすめとってもわかるまい。ぜんぶかすめとってもわかるまい。ぼくの魂は淀んでいるから、底に沈めてしまえば誰にもわかるまい。





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註釈:真顔で語るジョークはとてもスマートな印象を与えるが、コンテクストが外れるとジョークである事が判らなくなる。グルーチョ・マルクスが口にする皮肉なジョークは、ヴィトゲンシュタインが語れば深淵な哲学のように聞こえ、麻生太郎が語れば朝日新聞の記者に喧嘩を売ってるように聞こえるだろう。


乳母車を引いた黒髪の少女が

.04 2010 詩篇 comment(0) trackback(0)


乳母車を引いた黒髪の少女が、路地から路地へと左折する毎に、ぼくの方を見てニヤリと笑う。そして、路地裏にぼくを誘いこみ、唇を寄せて、耳元でこう囁く。
「いつでも、どこでも、あなたの好きなように」その瞬間から、ぼくは彼女の奴隷となる。いつでも、どこでも、彼女の望むままに、死の淵に立つその瞬間まで。





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註釈:現実に毅然として対処できる人間などほとんどいない。崩れ落ちまいと努力しているだけでも超人的だと思うね。だから普通は忘却という甘い毒をゆっくりと啜りながら過ごすのさ、なんてね。


生き残るためのレッスン

.23 2010 詩篇 comment(5) trackback(0)


きみと。

あいつらとの
ひそひそ話が

ぼくを苦しめる。

いつのまにか
世界のいたる処に
無数の洞窟が穿たれて

その洞窟の全てに
思わせぶりに微笑む
きみが遍在している。

きみは誰かと
恋愛の話をしている。

きみは誰かと
映画の話をしている。

きみは誰かと
戦争の話をしている。

きみは誰かと
南の島の話をしている。

きみは誰かと
ぼくの話をしている。

きみは誰とも
ぼくの話をしていない。

きみと。

あらゆる男との
ひそひそ話が

ぼくを苦しめる。

きみと。

あらゆる女との
ひそひそ話が

ぼくを苦しめる。

宇宙の始まりが
ビッグバンだなんて
承服しがたい話だ。

宇宙の始まりは
ひそひそ話だ。

決まりきった話じゃないか。

そして

宇宙の終わりは
くすくす笑いだ。

分かりきった話じゃないか。





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この寂れた酒場にたちこめた紫煙の奥から、ビル・ブライアントのゴスペル・ピアノが聴こえきやがる。くそう、朝っぱらから、ギネスとドラフトのハーフ&ハーフが飲みたくなってきた。いいや、もっとキックが欲しいから、ラガーブリンをストレートで呷ろうか。それからカウンターに頭を打ち付けて、気絶したふりをして眠るのさ。そうでもしないと眠れないんでね。よかったらこのお気に入りのカウンターに、おれのネームプレートを飾ってくれよ。真鍮で出来たヤツだぜ。毎日ピカピカに磨いてくれよ。俺が死んだあとも。店が開く前の最初の儀式に、おれのネームプレートをピカピカに磨いて、たっぷりとスコッチを注いだタンブラーをここに置いてくれよ。頼んだぜ。他には何にも望みなんてないから。


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プロフィール

ashzashwash

Author:ashzashwash
桑原義江。男性。Ash。あるいはy<kと名乗った事もある。あるジャズ・レーベルのマネジメント・オフィスに勤務。その傍ら知人の紹介で、ファッションビルの広告媒体や某音楽系出版社の女性雑誌にアート関係の記事を書かせて頂き、その稿料で貧困生活を糊塗する日々が続く。或る日の朝、出勤のため恵比寿の坂道を下っている時に何もかもが嫌になり、地下鉄丸の内線日比谷駅のホームのベンチに蒼白な顔色で座っている姿を学生時代からの友人が見かけたのを最後に、東京23区内から失踪。赤坂のオフィスのデスクの上に残された遺留品は、デルヴォーの画集、カランダッシュの青いボールペン、それからビル・ラズウェルのライブのデモテープ、以上の三点であった。その後、アムステルダムの娼婦街でよく似た横顔の女衒を見かけたという報道もあったが、本人が非公式に否定。現在に至る。

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